サントリー京都ビール工場と山崎蒸溜所訪問 その2 山崎蒸溜所

JR長岡京駅と、山崎蒸溜所のあるJR山崎駅は、東海道本線で隣同士、乗車時間は約3分です。
 

ビール工場での見学は、12時から1時の回に参加し、山崎に到着したのは2時前でした。まだ食事をしていなかったので、駅前の喫茶レストラン「HIRO」で遅い昼食を食べました。

こちらのお店は、外観は普通の喫茶店ですが、メニューには数多くのサントリーのお酒があり、店内にはサントリーウイスキーのボトルや、樽鏡なども飾られています。山崎のオーナーズカスク、ワンショット1,000円というのもあり、心惹かれましたが、蒸溜所での見学前なので、850円の日替わり弁当を食べるだけにしました。

駅から山崎蒸溜所までは、歩いて10分程度です。このような、住宅の並ぶ道路を歩いていきます。

京都ビール工場は、工場見学の前後に自由に見て回ることのできるところは少ないのですが、山崎蒸溜所には、サントリーとウイスキーに関する展示、テイスティングカウンター、ファクトリーショップのある「山崎ウイスキー館」があり、より長い時間楽しめます。右の写真がウイスキー館です。
 

ウイスキー館内部の様子です。説明パネルやウイスキー原酒の展示、蒸溜釜などがあります。とてもきれいな展示です。
 
 

こちらでは、1,000円の有料セミナー「It's Whisky Time. 〜ウイスキーの世界は奥深い〜」に参加しました。
まずは工場見学です。
麦芽の糖化と酵母を入れての発酵過程は、大きく言えばビールと同じ工程です。仕込み槽・発酵槽とも先に見たビール工場のものよりは、小型です。
真ん中の写真が、麦芽を糖化する工程の仕込み槽、右の写真が糖化によりできた麦汁をアルコールに変える発酵槽です。このような木桶も使われています。
  

ウイスキーの製造工程で、ビールと大きく違うのが、蒸溜と樽熟成です。
様々な形の蒸溜釜が並ぶ様子は、何度見ても迫力があります。夏に稼働しているところに来たのは初めてだったのですが、かなりの暑さです。
右の写真は、蒸溜されたばかりのお酒、ニューポットが出てくるところです。途中で香りかぐことができました。当然ですが、麦焼酎のような香りです。また、説明でよく使われる表現なのですが、焼きリンゴの様な香りもします。
  

樽の貯蔵庫です。こちらも何度入っても壮観です。

工場見学の後は、セミナーです。
「It's Whisky Time. 〜ウイスキーの世界は奥深い〜」は、ハイボールでのウイスキーの楽しみ方の解説です。
おいしいハイボールの作り方、銘柄によるハイボールの味の違い、おつまみとの組み合わせを楽しく学びます。
テーブルの上に並んでいるセットを見るだけで、ワクワクします。
 
ビデオで、アンクルトリスや、ハイボールの紹介、ウイスキー山崎を生み出す水や自然の説明を受けた後、ハイボールの作り方は、山崎10年で実習です。
・ハーフロックグラスに、氷をグラス一杯いれます。

・ウイスキーシングルを注いで、10回ほどマドラーでかきまぜる。そうするとウイスキーの気化熱で氷が溶けます。

・そこでさらにグラス一杯になるまで、氷を入れます。

・グラスにゆっくりソーダを入れる。この時、グラスの縁一杯まで入れず、ウイスキーの香りがグラスにとどまるよう上の方は空ける。最後にマドラーで、縦に1回まぜる。これで完成です。

この作り方だとソーダはあまり入れないことになり、ウイスキーの味が伝わるハイボールができあがります。

飲み比べは、バランタインファイネスト、ジャックダニエルハイボールと行いました。ハイボールでも、バランタインはスモーキー香、ジャックダニエルは、バニラ香が際だちます。ハイボールの飲み比べをする機会は普段ほどんどないので、いい経験になりました。

山崎12年も用意してもらっており、こちらは好みの飲み方で飲んでくださいとのことでしたので、ストレートから少しずつ水を加えてじっくり味わいました。
セミナーのお土産に、山崎12年ミニボトルをいただきました。

ウイスキー館の有料のティスティングカウンターでは、山崎バーボンバレル、パンチョン、シェリーカスクの飲み比べをしました。1杯300円です。このような飲み比べができるのも蒸溜所ならではです。この飲み比べでは、シェリーカスクの甘い香り、ナッツ・チョコレートのような味わいが際だっていました。
  

今回の訪問も、十分楽しむことができました。

<