サントリー京都ビール工場と山崎蒸溜所訪問 その1 京都ビール工場

サントリーの京都ビール工場は京都府長岡京市、山崎蒸溜所は大阪府三島郡島本町山崎にあります。この二つは、直線距離で約3キロ程しか離れておらず、大阪府京都府の境界部分に位置しています。JR東海道本線では、最寄り駅は隣同士です。

8月の終わりに、一日でビール工場と蒸溜所を回って気きました。京都ビール工場は、有料の見学会・セミナーは少ないため無料の工場見学に参加し、山崎蒸溜所では料金1,000円の有料セミナー「It's Whisky Time. 〜ウイスキーの世界は奥深い〜」 に参加しました。

まずは、京都ビール工場に訪問です。JR大阪駅から快速急行に乗り、約30分で長岡京駅に到着。西口ロータリーからサントリーの無料巡回バスに乗り、約10分で工場に到着します。
 

最初にビデオで、ビールの製造工程を勉強します。

ここでは、原料の麦の粒の「試食」と、ホップの香りをかぐことができました。
麦は参加者全員に数粒ずつ配ってもらいました。噛むと香ばしい、コクのある香りが広がります。味自体は、かすかに甘みも感じました。ホップは、ビンに入ったものが順番に回ってきます。加工した状態ですが、ビンの口に鼻を近づけると、強い酸味香がしました。後ほど、栽培しているホップも見ることができました。アサ科の植物で、ツルの先に実ができていました。
 
工場見学に向かいます。工場の左側にある円筒部分が、巨大な発酵槽です。

工場の中に入って最初に見るのは仕込み槽です。こちらも大きなものです。後ほど行った山崎蒸溜所で見たウイスキーの仕込み槽・発酵槽と比べると、ビール工場のそれらはとても巨大です。

改めてビールの製造工程を解説してもらいながら、各設備を見学しました。
仕込み槽に麦芽と天然水を投入すると、麦芽の持つ酵素麦芽中のでんぷんを糖に変える糖化が行われます。その後ホップを加えて煮沸し「麦汁」を作ります。特に「ザ・プレミアム・モルツ」では、原料はもちろんのこと、仕込みでの煮沸方法やホップの投入方法にも独自の製法が使われているそうです。
発酵槽では、麦汁に酵母を加えて発酵が行われ、それが終わると、貯酒タンクで熟成を行います。写真は横に並んだ貯酒タンクです。

次が、最終工程のろ過と、缶・樽詰です。細いパイプが整然と並んでいるのが、濾過工程です。缶・樽詰め工程では、この日は樽詰の工程を見ることができました。
 
見学が終わると、ゲストルームで試飲です。まずは、プレミアムモルツかソフトドリンクを選びます。おつまみもいただきました。10分から15分ぐらいの間で、プレミアムモルツ、モルツ、ソフトドリンクを後2杯までおかわりできます。
ビールの製造工程を勉強し、各工程を見て回った後では、ビールを一層おいしく感じます。
 
ここでは、ガイドの方による缶ビールの注ぎ方ミニ講座もありました。

ポイントは、
・まず、缶ビールをコップの口から徐々に上に上げ、高い位置から泡立てて注ぐ。
・グラスの半分くらいまで泡を作ったら、上の方の大きな泡がつぶれるのを待つ。
・泡が落ち着いたらグラスを傾け、ビールをグラスに沿わせて注ぐ。
・泡がグラスの上まで来たらグラスをまっすぐにし、泡がグラスの縁から盛り上がる様に、グラスの中央にゆっくりと、ビールを注ぐ。
ビールと泡の比率が、7:3になるのがお勧めだそうです。
きれいな泡が立ち、拍手が起きました。

終了後、ファクトリーショップで買い物をし、無料巡回バスでJR長岡京駅まで送ってもらいました。

次は、山崎蒸溜所に移動です。

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